「成長する東日本勢」
初日は7ゲーム先取のダブル・イリミネーションで戦い、16名まで絞り込ま
れる。2日目に残ること自体が容易ではなく、上位陣とて予断許さぬ厳しい
戦いだ。2日目の朝に集った16名の顔触れは、東西から8名ずつ、またベ
テランから若手まで出揃いバランスのよい布陣となった。
ベスト8のメンバーを枠順に紹介すると、梶谷景美、高木まき子、大谷晃央、
池田真希、土師理恵子、光岡純子、浜西由希子、河原千尋。
この回転では前日から好調ぶりを見せる高木が梶谷にリードを許さず8−3
とし、池田、土師、河原はそれぞれ接戦の末に勝ちあがりを決めた。セミファ
イナルではここまで快進撃を見せていた池田がコンディションに戸惑ったか、好機で攻めあぐねる場面もあり、高木がそれを逃さずゲームを掌握。8−3
で今期3度目のセミファイナルで初の突破を果たした。一方では互いにコン
ディションにやや苦しむ展開の中で、河原が徐々に流れを掴むと、ここまで
福家美幸、光岡という巧者を連続で下してきた土師を8−4で退けた。しかし、
池田と土師がこの2日間に見せたポテンシャルは高く、今後の2人の動向は
見逃せない。
「ワンミスが分けた勝敗」
高木と河原のファイナルは石川県で行われた昨年の本ツアー第3戦以来で、
その時は高木が北陸開催のツアーで3連勝の記録を樹立している。高木の
4連覇達成か、それとも早くも今シーズン2度目のファイナルに挑む河原の
リベンジか。熱心なファンらが見守る中で決戦が開始された。
期待と緊張感が交錯する中で好プレーを披露した両者の戦いは、序盤、3−
3まで全く譲らぬ互角の展開。だが、ここから高木に「振り返ってみると、中途
半端な状態でショットを放ってしまったかもしれない」と反省するミスが出ると、
河原が着実にポイントを繋げ、さらにブレイクランアウトを絡めて加点。結果、
5連取で8−3として河原が待望の今季初優勝を飾った。(CUE'S vol106抜粋) |